・毎日残業することが当たり前になっていて、頭がおかしくなっています
・こんなに夜遅くまで残業しなければならない理由が分からない
・上司や同僚も残業をしており、私も残業して手伝わざるを得ない空気で困っています
終電間際までの残業や休日出勤は当たり前。有給休暇を取ると周囲から嫌な目で見られるような環境で働いていたことがありますが、当時は毒されていて、その異常性に気付いていませんでした…
この記事で分かること
- 毎日の残業がおかしい理由
- 残業が発生/常態化する理由
- 毎日の残業で頭がおかしいと思ったときのアプローチ
残業が常態化する中で、仕事終わりや土日も気分が沈むことが多くなり、ある日、何か変える必要があると感じました。その後、自分の働き方を見直して転職活動をする時間を作ることができ、残業時間が短い会社へ転職できました!
仕事に追われて残業が続いているけど、自分らしく、無理なく仕事を続けたいという方は、この記事を最後まで読んでください。
現状を取り巻く原因と抜け出す方法についてご紹介します!
毎日残業するのは異常です
職場の人たちが毎日残業していると、自分も残業して仕事をこなさなければならないと錯覚する人も居るかと思いますが、毎日残業しなければならないのは異常です。
なぜなら、厚生労働省によると原則として、「1日に8時間、1週間に40時間を超える労働」はNGだからです。
36(サブロク)協定に基づいて時間外労働をすることができますが、以下の限度が設けられており、毎日残業することを許可はしていません。
- 時間外労働(残業)の上限は月45時間、年間360時間
- 臨時的な特別措置を講じた場合の上限は月平均80時間、年間720時間
- 単月の時間外労働(残業)と休日労働は100時間未満
あくまで突発的なトラブルや繁忙期で残業せざるを得ないときなどに、これらの限度内で働くことができるという意味であって、毎日の残業を推奨するものではありません。
基本的には残業をしない働き方がスタンダードであることを肝に銘じましょう!
残業が発生する理由とは?
人によって残業せざるを得ない理由はさまざまですが、厚生労働省の調査によると、残業する理由は以下の通りです。
残業する主な原因としては、
などが挙げられます。
仕事の特性上、残業をせざるを得ないという人もいますが、スキルアップなどを目的として自分が納得できる仕事をしたい人もいるんですね
一方で、以下のように会社要因で残業せざるを得ない人も居るのが実態です。
残業が発生する理由はさまざまですが、仕事とプライベートのバランスが取れないことに悩みを抱えているのは、当時の私だけではないはず…
残業が常態化している5つの原因
業務の繁閑や顧客事情によって一時的に残業が続くのは、ある程度は仕方ないです。
しかし、残業が常態化している会社は、社員の労働環境を見直す姿勢がなく、将来的にあなたのキャリアアップや生活の質を大きく損なうリスクがあります。
そんな残業が常態化している理由は、主に以下の5つです。
【残業が常態化している理由】
・人員に対して仕事量が多過ぎる
・離職率が高く、恒常的に人手不足
・残業する人が評価される文化
・効率的な業務運営ができていない
・マネジメント不足
① 人員に対して仕事量が多過ぎる
残業が恒常化している会社は、人員に対して仕事量が多過ぎる可能性があります。
例えば、営業部門があなたの所属する部署のキャパシティを超える仕事を受注してしまったり、本来的には必要のない社内会議が量産されてしまったりするケースが挙げられます。
いわゆる「会議のための会議」や「受注したので何とかやってください案件」などで仕事が増え続けた経験がありますが、疲れも溜まって作業効率が落ちて、残業がさらに増えるんですよね…
② 離職率が高く、恒常的に人手不足
離職率が高く、恒常的に人手不足に陥っている会社も残業が常態化する傾向があります。
退職者が出ると、残った人達で仕事を分担する必要があるため、一人あたりの仕事量が増えて残業せざるを得なくなります。
このような状況であるにも関わらず、会社が人員補充などを検討しない場合は、残業が恒常化してしまいます。
③ 残業する人が評価される文化
あなたの職場に残業する人が評価される文化はありませんか?
定時に帰ろうとしたら、上司や同僚から「もう帰るの?」と言われたり、「周囲と同じように残業しないと人事評価が悪くなる」と言われたりした場合は要注意です。
私の経験上、残業を是とする組織の文化は中々変わりづらく、残業地獄から抜け出すことは難しいです。場合によっては、異動や転職で働く環境を変えた方が良い場合もあります
④ 効率的な業務運営ができていない
仕事を進める上で社内の承認を得るために膨大な手続きをしなければならなかったり、新しい設備などに投資をしなかったりすると、効率的に業務を進めるのが難しいです。
結果として、効率の悪い仕事の進め方が災いして、恒常的に残業が発生する傾向があります。
⑤ マネジメント不足
あなたの部署のマネジメント層が能力不足の場合、仕事ができる特定の人のみに仕事が集中したり、本来は断るべき他部署からの仕事を引き受けてしまったりすると、現場の負担は増え続けます。
すると、残業の恒常化に繋がってしまうため、部下からするとひとたまりもないです。
長時間労働を続けていると心身ともに疲弊し、最悪の場合は体調を崩してしまうリスクがある上に、貴重なプライベートな時間も犠牲になってしまいます。ムリは禁物です!
私が毎日残業を続けた結果
私の実体験として、以下のような働き方をしたことがあります。
- 終電間際までの残業
- 休日勤務
- サービス残業
- 有給休暇を取得しない
当時はこの働き方が社会人としての「当たり前」と思っていましたが、次第に以下の症状が出てきました。
- 十分な睡眠が取れず、ミスが増える
- 帰宅しても翌日の仕事のことばかり考えてしまう
- 休みの日は起きる時間が夕方
- 疲れ果てて、休みの日に出かける気力がない
今となっては笑い話ですが、次第に「自分が何のために働いているのか分からない」、「でも、とりあえず明日の仕事をどう終わらせるかだけを考えよう」という思考回路になりました。
当時は睡眠時間を優先するために、コンビニ弁当などが中心になっており、不健康な食生活も送っていました。
このようにプライベートよりも仕事を優先する社畜となった結果、健康診断で再検査が増えたり、疲れているはずなのに中々寝付けなくなったりしたところで、現状を変えないと!と考え始めました。
あの働き方を続けていたら、本格的に体調を崩していたと思います。私と同じ経験をしている方がいれば、転職活動をおすすめします!
身体を壊してしまうと、たった一度の人生を楽しむこともできなくなりますよ!
毎日の残業で頭がおかしいと思ったときのアプローチ
現状を変えようと思い立った際、仕事で大切なのは結果を出すことであり、あくまで必要に応じて残業すべし、とのスタンスで仕事に臨むことにしました。
その際の具体的なアプローチは、以下の通りです。
【残業を減らすためのアプローチ】
① 優先順位を付けて仕事を調整する
② 上司に相談する
③ 同僚を巻き込む
④ 業務の効率化ができないか検討する
① 優先順位を付けて仕事を調整する
業務を開始する際にタスクを洗い出して、重視度に応じて優先順位を付けましょう。
締切が近いタスクを先延ばしにすると、最終的に期限間際で挽回を図る必要が生じてしまいますが、このような事態を防ぐことができ、残業を減らすことに繋がります。
急に仕事をお願いされた際に、優先度が高い仕事があることを相手に伝えて、状況に応じて仕事を断ることも大切です。
新しい仕事を引き受ける時は、自分のキャパシティを越えないよう、既存業務を減らすように交渉するのも忘れずに!
② 上司に相談する
あなたに仕事量が偏っている場合は、直属の上司に相談しましょう。
ただし、上司に相談をする時は、あなたが抱えている業務を洗い出して、それぞれどれくらいの時間がかかるのかをまとめるのが吉です。
加えて、具体的にどのように変えて欲しいのか?の解決策も合わせて考えてから相談すると、建設的な議論が進んで、仕事量の調整をしてもらえる可能性が高まりますよ!
③ 同僚を巻き込む
もしかしたら、責任感が強いあなたは「自分一人で仕事をこなさなければ」と感じていませんか?
周りに仕事を頼むのは申し訳ないという気持ちは分かりますが、仕事は組織として取り組んでいくべきものです。
あなたが誰かから仕事を頼まれているということは、あなたも誰かに頼んでも変ではないですよね?
役割分担をすることで、自分で気付けなかったアイデアなどが出てくる可能性もあります。気負いせずに、同僚を巻き込んで仕事を進めましょう!
④ 業務の効率化ができないか検討する
あなたの仕事を振り返った時、ルーティン業務はありませんか?仮にある場合、業務の効率化を図ることで残業時間を減らせる可能性があります。
特に定期的なタスクの中でも、やる意味がないと感じる仕事については、周囲に必要性を確認した上で無くすことも検討してみましょう。
また、エクセル関数を活用するなど、手作業でやっていたことを効率化できる可能性もあります。千里の道も一歩から。小さいことの積み重ねが大きな成果に繋がります。
ところで、皆さんは今の働き方を数年間続けた際、幸せな自分を想像できますか?
あなたの将来像である上司や先輩の働き方を見て、答えがNoであった場合、できるだけ早く上記のアプローチに取り組んでみましょう!
それでも状況が改善しない場合は、やはり部署異動や転職を検討した方が吉です。
異動希望が中々叶わなくて悩んでいる人は、以下の記事も参考にしてみてください!
転職を検討した方がよい会社の特徴
毎日残業が続いていると、「この会社でこのまま働いていて問題ないのかな?」と考えてしまいませんか?
以下のような会社は、あなたの心身に悪影響を及ぼす可能性が高い上に、場合によっては職を失うリスクもあるので要注意です。
【転職を検討した方がよい会社の特徴】
① 過度な長時間労働が強要される会社
② ハラスメントが横行している会社
③ 同僚の退職が続いている会社
④ 会社の業績が悪く、経営不振に陥っている会社
① 過度な長時間労働が強要される会社
長時間労働が強要されると、次第に心身ともに悪影響が生じます。
常に仕事をしなければならないため、精神的なストレスも積み重なり、最悪の場合はうつ病などになってしまうリスクがあります。
このようなリスクを避けるためにも、残業を減らす努力をしても現状が変わらないようであれば、潔く転職しましょう!
私の職場では、夜遅くまで長時間労働を強要され続けた結果、うつ病を発症して休職したものの、中々復職できない人もいました。目の当たりにして、自分の身は自分でしか守れないんだなと痛感しました…
② ハラスメントが横行している会社
ハラスメントが横行している会社では、安心して働くことができないため、心身ともにすり減ります。
ハラスメントを理由に退職を選択する人も増えてしまい、会社の経営が立ち行かなくなるリスクもあります。
このような会社に留まると、自分がハラスメントの被害者になる可能性がある上に、退職者した人の仕事まで引き受ける必要性が生じるため、長時間労働に繋がりかねません。
③ 同僚の退職が続いている会社
職場で退職が続いている場合、あなたも退職や転職を検討した方が良いかもしれません。
退職者が出ると、その人の仕事を誰かが引き受ける必要が生じるため、仕事の押し付け合いが始まる可能性があります。また、新たに仕事が増えたことに嫌気がさして、さらに退職者が増える負のスパイラルに陥る可能性もあります。
このような兆候を感じたら、最後のババを引かないためにも、退職や転職を検討した方が良いと言えます。
④ 会社の業績が悪く、経営不振に陥っている会社
会社の業績が悪い状態が続くと、最悪の場合は数年後に倒産するリスクがあります。
職を失ってしまうと生活を維持することが難しくなり、元も子も無くなってしまいます。
年齢が若いほど転職しやすい傾向があるため、会社の将来性に不安を感じたら、すぐに転職活動するのがベストです。
まとめ
キャリアアップのために残業も厭わずに働くのも一つですし、ワークライフバランスを重視した働き方も選択肢です。
ですが、不本意な長時間労働が続いて、心身に悪影響を及ぼすような働き方は、本末転倒なため、すぐに止めましょう。
自分が望む働き方を実現するために転職が必要と感じたら、現状を改善するためにも、転職活動を始めた方が良いです。
しかし、長時間労働が続いている状況では、転職活動に避ける時間は限られています。そのため、転職エージェントを利用して効率的に転職活動を進めましょう!
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