仕事を頑張っているのに、給料がなかなか上がらなくて困ってます。
転職で給料を上げたいのですが、どうすればよいでしょうか?
このようなお悩み・疑問にお答えします。
この記事で分かること
給料が上がらない理由
結論から言うと、給料が上がらない理由は勤めている会社の問題であることが多いです。
なぜなら、給料は働く人の能力だけでなく、会社の制度や業績などによる影響を大きく受けるためです。
少しでも給料を上げたい!という人は、自分がどの理由に当てはまるか確認してみましょう!
① 自分のポテンシャルを活かせる仕事でない
当たり前のことではありますが、給料は「労働に対する見返り」であるため、与えられた仕事で成果を出さないと給料を上げてもらえない可能性があります。
そのため、会社の業績が良好であるにも関わらず、周りの同僚が昇給しているのであれば、あなたの今の仕事がポテンシャルを活かせる仕事ではないのかもしれません。
自分のスキルやポテンシャルを活かしにくい仕事を続けていても、あまり成果を出せず、周りの人との差が広がってしまいます。
もちろん、今の仕事で成果を出すために自己啓発や専門的なスキルの向上を図ることで、給料を増やすことも一つです。
それに加えて、自分が持っているポテンシャルを活かせる仕事をするために、社内異動や転職を検討することも有効です。
自分のポテンシャルを活かせる仕事が分からないという方は、職場の同僚や親族、友人に加えて、転職エージェントなどに相談してみるのも良いでしょう!
私も旦那も、自分に合った仕事を考える中でよく相談しますし、時には、転職エージェントと相談することで客観的なアドバイスも貰っています!
② 給料交渉の不足
日本では会社から提示された給料に対して、交渉をするのは気が引けるという人は多いです。
一方、欧米などでは「自分のキャリアは自分でコントロールする」という意識を持っている人が多く、給与交渉をする人が多いです。
給与交渉をせず、言われた仕事をこなすことを続けていると、会社は「今までこの金額を提示しても文句を言ってこないし、問題ないだろう。」と考えます。
そして、業界の給与水準以下の金額を提示してくる可能性もあります。
日本人の謙虚な気質も相まって、給与交渉をするのは気が引ける!という方も多いかと思いますが、足元を見られて給料が上がらないリスクが高まってしまいますので、適切なやり方・タイミングで交渉をすることは必要でしょう。
③ 業界全体の収益構造・業績の問題
頑張って仕事をして、成果を出した分だけ給料を上げて欲しい!と考えるのは自然ではありますが、あなたが勤める会社が属する業界によっては、なかなか給料が上がらない可能性があります。
なぜなら、あなたに支払われる給料の原資は、企業が生み出した利益の影響を大きく受けるためです。
そして、企業が生み出す利益は、ビジネスモデルや収益構造の影響を受けるため、「利益率が高い」または「それなりの利益率で業績のブレが小さい」といった業界の方が給料が高い傾向があります。
もちろん、Chat GPTをはじめとしたAI技術のような新たな技術革新に順応できなかったり、原材料費の高騰によって利益が減少してしまったりといった外部環境の影響も受けます。
そのため、現時点で給料が高いからといって将来も必ず高いという保証はありませんが、自分がどの業界で働くかによって、給与水準が左右される傾向はあるでしょう。
④ 会社の評価制度・給与体系の問題
言わずもがなですが、あなたの給料は勤務先の会社から支払われるため、会社の人事制度や給与体系に大きく影響を受けます。
会社から見ると、従業員の給料は「人件費」というコストのため、昇給により無駄なコストが増えることを避けるために、以下のような評価制度・給与体系を導入している可能性があります。
・厳し過ぎる評価基準:高い過ぎる目標やノルマが課せられ、ズバ抜けた成果を出さないと評価されない
・昇給幅が小さい給与テーブル:昇給幅を小さくすることで給料が上がりにくい仕組みが導入されている
・低い基本給+成果報酬:成果報酬を謳って基本給を低く抑えるものの、実績が成果報酬に反映されにくい給与体系
この場合、どんなに仕事を頑張って成果を出しても、それを反映する評価制度や給与体系がないと、あなたが望むような昇給は難しいでしょう。
また、年功序列型の給与体系を導入している会社では、勤続年数や年齢によって昇格や昇給が決まるため、どんなに仕事で成果を残しても、早く出世し、昇給を勝ち取ることは難しいと言えるでしょう。
勤務先の会社の給与テーブルや評価制度などは明らかになっていないケースもありますが、あなたの先輩や上司の給料が、将来のあなたの給料の目安になります。
仮に、先輩や上司の給料が自分の期待する水準とは異なる場合、そのまま働き続けることは得策ではないでしょう。
給料を上げるためのアプローチ
ここまで給料が上がらない理由を見てきましたが、給料を上げるためのアプローチはいくつかあります。
1.仕事で成果を残す
2.給与交渉をする
3.転職活動をする
① 仕事で成果を残す
給料を上げるために、今の仕事で成果を残すことは有効な手段と言えます。
なぜなら、会社の評価制度・給与体系に問題が無い場合は、仕事で成果を出すことで、人事評価の向上に伴う昇給が見込めるためです。
ただし、上司から評価されるためには、自分が「会社から何を期待されているか」を理解し、その期待に沿った成果を出す必要がありますので、評価基準が何かを意識して業務に臨みましょう。
履歴書や職務経歴書に記載できるような成果を出すことは、将来的に転職活動をする際の武器になりますので、一石二鳥と言えるでしょう。
そもそも、自分のポテンシャルを活かせる仕事に就けていない場合は、社内異動も含めて成果を出せる仕事に就くためにも、以下の記事を参考にしてみてください!
また、仕事で成果を出すために必要なスキルを磨くため、定期的に自分自身を見直し、どのスキルや能力が足りていないかを洗い出すことも大切です。
② 給与交渉をする
給料を上げるために、会社と給与交渉をすることも有効な手段の一つです。
ただし、しっかりと準備し、適切なタイミングで給与交渉をしないと、ネガティブな印象を与えてしまうリスクもあるため、準備をした上で臨みましょう!
【給与交渉の準備】
給与交渉する前には、競合他社の給与水準をリサーチし、業界全体と比較して、自分の給与水準がどの程度の位置にあるのかを把握しましょう。
競合他社などと比較して給与水準が同じ程度だった場合、給与交渉は難しいかもしれませんが、低かった場合は給与交渉をすることで昇給を勝ち取れる可能性があります。
そして、自分の実績がどのように会社の利益に貢献したのか、どのようなスキルセットを持っているのか、職務内容がどのように変化しているのかを”客観的”に整理して、昇給してほしい金額を決めましょう。
客観的に成果などを伝えないと、上司もどのように上層部や人事部に掛け合えば良いか分からないので、しっかりと準備する必要がありますね!
そうですね!あとは、競合他社の給与水準などを調べるなら、転職口コミサイトを見るのもおすすめです!
【給与交渉のタイミング】
給与交渉は、業績評価や昇進の際に行いやすいですが、その他の重要なプロジェクトや成果を達成した際にも給与交渉を検討しても良いです。
給料を上げるためには、戦略的なアプローチとコミュニケーション能力が不可欠です。
上司との業績評価に向けた振り返りミーティングなどで、事前に準備した内容について、自信を持ってプレゼンしましょう!
③ 転職活動をする
冒頭でもご説明した通り、給料が上がらない理由は勤めている会社の問題であることが多いです。
業績の改善が見込めず、仕事で成果を出していてもあまり昇給が無い、自分より長年勤めている上司や先輩の給料があまり高くないなど、将来性が見込めない場合はすぐに転職した方が良いでしょう。
なぜなら、仕事で成果を出しているにも関わらず、成果や能力に見合った給料がもらえないとストレスが溜まってしまい、最悪の場合、心身にも悪影響が出るためです。
すぐに転職を検討していなくても、転職活動を通じて、自分の市場価値を把握できます。
また、転職市場においてどのような資格・専門性・経験・実績を持っていれば、市場価値が高まり、評価されるのかを把握することもできます。
転職活動で良い会社とのご縁があれば、給料の改善も見込めます。
そのため、転職サイトへの登録に加えて、転職エージェントなど転職のプロに相談するなど、自分の市場価値を把握してみることをオススメします!
私の夫は、転職エージェントと相談した結果、同業他社へ転職することとなり、年収70万円アップに成功した経験がありますよ。
転職活動を考えたら知っておきたい業種別の年収事情
年収を上げるために転職を検討しているものの、今の業種が斜陽産業であったり、そもそもの年収が低かったりすることから、より高い給与水準の業界へ挑戦したい!という人もいるかと思います。
そこで、国税庁が開示している賃金構造基本統計調査を基に、業種別の年収情報を以下にまとめました。参考にしてみてください!
業種名 | 平均給与額(万円) |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 784.1 |
金融業、保険業 | 606.5 |
情報通信業 | 606.0 |
製造業 | 499.2 |
建設業 | 498.3 |
不動産業、物品賃貸業 | 424.4 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 422.5 |
運輸業、郵便業 | 419.0 |
医療、福祉 | 341.2 |
卸売業、小売業 | 321.2 |
サービス業 | 306.4 |
複合サービス事業 | 305.9 |
農林水産・鉱業 | 260.6 |
宿泊業、飲食サービス業 | 150.4 |
データでみると、特定の業種が低く見えたりしますが、それぞれの業種で働く人の中でも高い給与をもらっている人もいらっしゃいますので、一概に年収が低いというわけではございません。
業種による影響はある程度受けるものの、あなたの持っているスキルや経験、実績によっては、平均年収よりも高い給与を提示してもらえるかもしれません。
そのため、まずは他業種への転職が可能か?、同業他社への転職で給料が上がるか?を知るために、転職エージェントに相談してみるのが良いでしょう。
まとめ
この記事を読んでくださった方は、仕事を頑張っているにも関わらず、思ったように給料が上がらずに悩んでいる方々かと思います。
給料は仕事の対価としてもらいますが、それ以前に自分の貴重な時間と引き換えにもらっているため、自分の中で納得感が無い場合には、何かしらのアクションを取った方がよいです。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
・給料が上がらない理由は「ポテンシャルを活かせない仕事」「給与交渉の不足」「業界全体の収益構造や会社の給与体系などの問題」など
・給料を上げるアプローチは「仕事で成果を出す」「給与交渉」「転職活動」
・個人の能力によって給与水準は異なるが、業種によってある程度は影響を受ける傾向がある
・他業種と同業他社のどちらに転職した方がおトクか知るため、転職エージェントに相談するのもアリ
そのため、人生という貴重な時間をムダにしないためにも、給料が上がらない原因が勤めている会社にある場合は、転職を検討することをオススメします!