・やりたい仕事のために社内公募に応募したいけど、もしバレたら気まずい…
・もしかしたら、今の部署から裏切りと言われないかな?
夫婦ともに社内公募に応募したことがあるので、そのときの経験をお伝えしますね!
この記事で分かること
- 社内公募への応募が気まずいと感じる理由
- 社内公募を利用するメリット
- 裏切りと思われないための6つの対策
社内公募は異動の一環ですが、社内で裏切りと言われてしまうと、悪いことをしている気分になってしまいますよね。
この記事では、私や夫が社内公募に応募した経験をベースに、社内公募は裏切りでない理由や対策、社内公募で異動した結果について解説します。
社内公募への応募を検討している人は、自分がやりたいことを実現するためにも、最後までご覧ください!
社内公募への応募が気まずいと感じてしまう理由
社内公募に応募することを考えると、気まずさを感じる方も多いのではないでしょうか?
新しいチャンスを探すことはワクワクする一方で、現部署における同僚との関係に微妙な影響を与える可能性があるため、躊躇してしまうこともあります。
このように躊躇してしまう主な理由2つをご紹介します。
① 現部署の人たちに避けていると思われるリスクがあるから
1つ目の理由は、現部署の人たちから「避けられている」と思われるリスクがあるからです。
社内異動や転職は誰にでもあることですが、社内公募に応募した事実が広まると、どうしても周囲の目が気になりますよね。
「自分たちのことを嫌っているのでは?」、「チームを見捨てようとしているのでは?」などと勘繰られる可能性があるため、気まずさを感じることがあります。
現部署で長く働いていて信頼関係を築いている場合、その関係を壊したくないという気持ちが強くなりますよね
② 社内公募に合格した場合、同僚の仕事の負担が増えるから
2つ目の理由は、もし社内公募に合格して異動が決まった場合、現部署の同僚の仕事の負担が増える可能性があるからです。
あなたが異動することで、チームに空白が生まれ、同僚たちがその埋め合わせをしなければならなくなるかもしれません。
特に現在の仕事が忙しい場合や、専門的なスキルが求められる仕事を担当している場合、その負担はさらに大きく感じられるでしょう。
同僚に対する申し訳なさや、仕事の引継ぎに対する不安が気まずさの一因となります。
社内公募は裏切りでないと言える理由
社内公募への応募は「裏切り」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、全くの誤解です。
実際、社内公募はあなた自身、そして会社にも多くのメリットがあります。
① 会社のためになるから
社内公募は、会社にとって大きなメリットがあります。
なぜなら、事業拡大で人手が必要だったり、退職者が出たりした場合、会社は新しい人材を採用する必要がありますが、中途採用のコストは高いというデメリットがあります。
社内公募の場合、すでに会社の文化やルールを理解している社員が新しいポジションに就くため、スムーズに業務が進みます。
また、社員が自分の希望する仕事に就いてモチベーションが上がり、成長に伴って生産性も上がると、結果として会社の利益にも繋がります。
社内公募はれっきとした会社の制度であり、あなたが異動した後も別の部署で会社に貢献していることには変わりません。社員に転職されるより、会社にとってプラスですよね?
② 人事異動は頻繁にあることだから
多くの会社では、事業の状況や組織の成長に合わせて、頻繁に人事異動が行われます。
そして、社内公募は人事異動のための一つの手段に過ぎません。
むしろ、社内公募は通常の異動と異なり、「自分がどんなキャリアを歩みたいか」をアピールできる貴重なチャンスになります。
会社都合で希望しない部署へ異動させられるリスクもあるので、行きたい部署がある人にとっては、社内公募を活用しない理由はありません。
③ 自身のキャリアアップは大切だから
どんなに今の部署での人間関係が良好であっても、自分のキャリアアップも大切です。
新しいスキルを磨き、経験を積むことで、長い目で見ればさらに大きな役割を担えるようになります。
また、自分の成長を大切にすることは決して裏切りではなく、むしろ会社にも貢献することに繋がるので、社内公募は全く裏切りではありません。
④ 裏切りと思う人がいるなら、本人も異動すればいいから
もし、社内公募に応募することを「裏切り」と思う人が周りに居たとしても、その人は羨ましいと感じているだけかもしれません。
そもそも、同じように他の仕事に挑戦したかったり、現部署に不満があって異動したかったりするのであれば、本人も社内公募に応募すればいいだけの話です。
それでも、社内公募に応募しないのであれば、必要なスキルセットや経験を持っていなかったり、自己研鑽を怠っていたりする、本人に問題があります。あなたが気にする必要はありません。
社内公募への応募を考えると、他人の評価や目線は気になりますが、大切なのは自分のキャリアややりたいことを実現することです。
そもそも、いつ転職で急に居なくなる人が出るか分からない中で、社内公募による異動で部署に迷惑をかけるのでは?と気を遣う必要はありません。
社内公募に応募することで、あなたも会社もより良い方向に進むことができるのですから、遠慮せずにチャンスを掴みましょう!
裏切りと思われないための6つの対策
社内公募に応募すると決めても、やはり周囲に裏切りとは思われたくないですよね?
そんな時、ちょっとした工夫で、周りからの誤解を避けることができます。そこで、社内公募に応募しても「裏切り」と思われないための6つの対策をご紹介します。
① 事前に直属の上司に相談する
まずは社内公募に応募する前に、直属の上司に相談しましょう。
いきなり応募してから話すと、「なぜ事前に言ってくれなかったのか」と不信感を抱かれることに繋がりかねせん。
社内公募はあなたのキャリアを前進させるための自然なステップなので、あらかじめ上司に応募の理由や意図を丁寧に伝えるなど、誠実な姿勢を示すことが大切です。
② 公募に応募したことを周囲に言わない
公募に応募したことを、周囲に言わないことも一つの方法です。
特に、社内公募の合否が分からないうちに、同僚に話すと変に誤解を生んでしまう可能性があります。
また、応募書類やメールが見られないように気をつけましょう。誰かに応募の事実を知られてしまうと、噂が広がってしまう可能性もあります。
いずれにせよ、慎重に行動することが、後々のトラブルを避けるカギです
③ 合格しても周りに言わない
社内公募に合格したら嬉しいのは当然ですが、それを周りに言うことは控えましょう。シンプルに自慢と捉えられる可能性が高く、リスクも高いです。
異動が正式に決まってから、適切なタイミングで報告するようにしましょう。
普段の仕事と同様、慎重な対応が周囲と円滑な関係性を築くコツです。
④ 異動するまで仕事の手を抜かない
社内公募に合格しても、異動が決まるまでの間は、今の仕事にしっかりと取り組むことも大切です。
「どうせもう異動するから」と気を抜いてしまうと、周囲から「あの人もうやる気ないんだな」と思われてしまいます。
将来的に一緒に仕事をする可能性は十分あるので、最後まで責任を持って仕事を遂行し、周囲から信頼される関係性を築いておくことが無難です。
⑤ きっちりと引継ぎをする
異動が決まったら、次はきっちりと引継ぎを行うことが重要です。
引継ぎを怠ると、後任や同僚が困ってしまい、結果的に「あの人は引継ぎも仕事もテキトーで大変だった」とネガティブな印象を残してしまいます。
そのため、事前に上司やチームメンバーと相談し、引継ぎの計画を立てておくことが有効です。適切な準備とコミュニケーションがあれば、気まずさを最小限に抑えることができるでしょう。
⑥ 普段から良好な人間関係を築く
最後に、普段から良好な人間関係を築いておくことが、裏切りだと思われないための最も効果的な対策です。
信頼関係を築いておけば、社内公募に応募しても「その人なら仕方ないよね」と前向きに受け止められることが多くなります。
日頃からオープンなコミュニケーションを心がけ、周りとの人間関係を大切にしていきましょう。
社内公募に応募しても、「裏切り」と思われないためには、事前の相談や適切な対応が鍵になります。
自分のキャリアを大切にしながら、周囲との円滑な関係を築くためにも、今回ご紹介した6つの対策を実践してみてください!
社内公募への応募と合わせて転職活動もするのが最善
社内公募に応募するか、外部に目を向けて転職活動をするか、迷ったことはありませんか?
実は、次の4つの理由から、どちらか一方を選ぶのではなく、社内公募に応募しつつ、同時に転職活動を進めるのが最善の選択です。
① キャリアの選択肢を広げることができる
社内公募は、自分のキャリアの方向性を明確にする良いチャンスですが、会社内の異動だけに絞ると、選択肢が限られてしまう可能性があります。
そこで、転職活動を並行して行うことで、社内外でのキャリアアップの可能性を最大限に広げることができます。
社内公募で異動できなかった場合でも、転職活動をしておけば希望する職種に就くチャンスを手に入れることができるかもしれません。
逆に、社内で希望のポジションに異動できたとしても、外部の選択肢を知っていることで、より客観的に自分のキャリアを判断できるようになります。
② 交渉力が高まる
転職活動を並行して進めることは、社内での交渉材料になります。
具体的には、「他の企業からオファーをもらっている」という事実が、給与や待遇の改善を求める際に大きな力となる可能性があります。
また、転職活動を通じて自分の市場価値を確認することができれば、自信を持って会社と交渉できるようになります。
このように、自分のスキルや経験がどれだけ評価されるかを外部で把握することは、今後のキャリアプランを立てる上でも非常に有益です。
私の職場の先輩は他社からのオファーを会社に提示して、希望している部署へ異動できないのであれば転職すると交渉し、無事に異動していましたよ!
③ 社内公募で失敗してもリスクヘッジになる
社内公募はあくまで応募なので、必ずしも希望が通るとは限りません。そのため、社内公募に落ちた場合、その後のキャリアに不安を感じてしまうこともあります。
しかし、転職活動をしておけばリスクヘッジとなり、失敗したとしても次のステップに進む準備ができます。
外部の転職活動を通じて他の業界や企業の情報を得ることで、今の職場だけに縛られずに視野を広げることができるため、長期的に見てもキャリアに有利ですよ!
④ 自分が本当にやりたいことが見えてくる
社内公募も転職活動も、どちらも「今後自分がどうしたいのか」を考える良い機会になります。
どちらも並行して進めることで、より多くの情報を得ることができ、自分が本当にやりたいことや、どんな環境で働きたいのかが明確になってきます。
例えば、転職活動を通じて他社の働き方や待遇を知ることで、今の会社が意外と良い環境だったと再確認することもあれば、逆に今の会社で新しい挑戦をしたいという思いが強くなることもあります。
社内公募に応募しつつ、転職活動も同時に進めることは、あなたのキャリアをより強固なものにするための”賢い”戦略です。
どちらかに絞る必要はなく、複数の選択肢を持つことで、より有利な立場で次のステップに進むことができるでしょう。
転職活動をするなら、転職エージェントの利用がオススメです。自分のキャリアの深掘りや整理に加えて、エントリーシート作成や面接のサポートもしてくれるので、社内公募へ応募する際にも役立ちます!
どの転職エージェントを活用すればよいか分からない!という人は、非公開求人を20万件以上取り扱い、専門コンサルタントがあなたに合った非公開求人を紹介してくれる「リクルートエージェント」がおすすめです。
私も利用したことがありますが、書類作成や面接対策に加えて、年収や入社日程の交渉などもフルにサポートしてもらえます!
自分の体験談
私も社内公募に応募するか悩んだ時期がありました。「もし裏切りと思われたらどうしよう…」という不安が常に頭の中に浮かんでいました。
でも、一言で言うと、本当に優先するべきなのは自分の人生なんですよね。挑戦しないで後悔することって、一生残るものなんです。
私の場合、結果として社内公募には合格できませんでしたが、夫は社内公募に合格して異動することができました。このとき、夫は社内公募に合格するとは限らないと考えて、並行して転職活動を進めていました。
当初、夫は新しい職場に理想を抱いてワクワクしていたんですが、実際に異動してみると、良くも悪くも自分が抱いていた期待との間にギャップを感じることが増えたそうです。
そんな中、夫は自分の本当にやりたいことを考え直して、転職活動を再開しつつ、知人を頼りに興味のある仕事を改めて考え直し、最終的には転職して、今はやりたい仕事に携わり、毎日楽しそうに働いています。
夫は「社内公募を経験していたからこそ、理想と現実のギャップを理解し、転職という新たな一歩を踏み出せた」とよく言っています。
私自身もそうですが、やはり動き出さなければ何も始まりません。現状を変えたいと思うなら、まずは小さくてもいいので一歩を踏み出すことが大切なんです。結果がどうであれ、その経験は必ず自分の次のステップにつながりますよ!
とはいっても、社内公募を含めて異動希望はなかなか通らないもの。それでも異動希望を叶えたい人は以下の記事を読んでみてください!
まとめ
社内公募への応募は、キャリアを広げるための大切な機会です。しかし、気まずさを感じる人はそれなりに多いのではないでしょうか?
今回ご紹介した理由を理解し、適切な対策を講じることで、自信を持って次のステップに進むことができるでしょう。
特に社内公募に応募しながら、転職活動を進めることは、社内公募に落ちた時のリスクヘッジになる上に、外部の選択肢を知っていることで、より客観的に自分のキャリアを判断することに繋がります。
皆さんのキャリアがさらに充実したものにするためにも、まずは転職エージェントへ相談をして自分のキャリアの可能性を把握することが重要です!
働きながらの転職活動は大変だ!と悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。