・今の職場の人間関係が嫌で逃げ出したいから、社内公募に応募しようかな…
・仕事量が多過ぎて耐えられないので社内公募で逃げたいです
・仕事内容が自分に合っていないので、他の部署に逃げたいなぁ…
私も仕事内容が合わなかったことに加えて、仕事量が多過ぎて肉体的・精神的にもキツかったことから、社内公募へ応募したことがありますよ!
この記事で分かること
- 「逃げ」と言われる社内公募とは?
- 社内公募は「逃げ」ではなく「キャリア戦略」である理由
- 社内公募のメリットとデメリット
- 社内公募へ応募する際、並行して転職活動をした方が良い理由
逃げの社内公募をしても、後で後悔するのでは?と悩む人も多いですよね。
この記事では、私や夫が社内公募に応募した経験に基づいて、「逃げ」の社内公募でも応募した方がよい理由、そして転職活動も並行して行った方がよい理由について解説します。
現状を変えるためには、社内公募のみならず、転職活動も合わせてした方が良い理由もお伝えしますね!
逃げの社内公募とは?本当に悪い選択なのか?
今の職場に不満があると、社内公募に応募したくなりますが、「それって逃げなのかな?」と悩んでしまう人も多いと思います。
そこで、いくつかの「逃げ」の理由を確認しながら、その選択が本当に悪いことなのか、一緒に考えてみましょう。
①人間関係に悩んでいる
職場の人間関係で悩んでいる方、非常に多いのではないでしょうか?特に上司や同僚との関係が悪化すると毎日がストレスで、仕事に行くのも億劫になってしまいます。
そうした中、「社内公募で違う部署に行けば、リセットできるかも…」って思うのは当然のことと言えます。
人間関係が原因で職場を変えることは、決して悪いことではありません。新しい部署の仕事内容がキャリアにとってマイナスでない限り、新しい人たちと働くことで自分らしく仕事ができるようになる可能性があるからです。
「逃げ」と感じるかもしれませんが、それは自分を守るための大事な一歩です。
②仕事内容が自分に合っていない
「今やっている仕事が自分に向いてない」と感じることも、社内公募を考えるきっかけになります。
苦手な仕事を無理に続けると、自信を失ってしまうこともありますよね?加えて、苦手な仕事を続けることでパフォーマンスも下がり、評価が悪くなるという悪循環に陥る可能性もあります。
この場合、社内公募で自分に合った仕事を見つけるのは、むしろキャリアを前向きに考えた良い選択です。
自分の強みを活かせる仕事にシフトすることで、モチベーションも上がり、好転する可能性があります。
③業務負荷が大きく耐えられない
「仕事が多すぎてもう限界…」と感じたこと、ありませんか?
過度な業務負荷で、毎日長時間労働が続き、プライベートの時間が取れない状況が続くと、心も体も疲れ果ててしまいますよね。そんなとき、社内公募で他部署へ逃げたくなるのは自然なことです。
無理を続けて働くのではなく、業務量が適切な部署へ異動することで、自分の心身を守ることができます。
これは決して「逃げ」ではなく、むしろ「自分を大切にするための賢い選択」と言えます。
④キャリアにとってプラスにならない
今の職場での仕事は、自分のキャリアにプラスにならないと感じているなら、社内公募で他部署へ逃げるのは、良い選択肢と言えます。
もし今の業務が自分の成長につながらないと感じているのであれば、それはキャリア的に「停滞」している状態である可能性があります。
そうした中、成長できる仕事に就くために部署を変えることは、むしろ積極的なキャリア選択です。
自分のスキルを高められる部署に移ることで、将来的な転職やキャリアアップの可能性も広がりますよ。
⑤今の職場では出世できないと感じた
「このままでは出世の道がない」と感じたことはありませんか?
特に上司との相性が悪い場合や、組織の評価制度が自分に不利だと感じる場合、頑張っても評価されないことがあります。
そんなとき、社内公募で違う部署へ逃げることは、新しいチャンスを掴むための行動です。
上司との相性や組織の構造に縛られず、自分の能力を正当に評価してくれる環境に移ることは逃げというよりは、出世の道が開けるチャンスを掴むことに繋がります。
「逃げの社内公募」と聞くとネガティブに感じていましたが、実際には自分のキャリアや健康、成長を考えて行動することは全く悪いことではないですね!
私は長時間労働や自分に合わない仕事内容を変えるために公募に応募しました!人生の大半を占める仕事を納得できない環境で過ごすのは勿体無いので、逃げの社内公募は全然ありだと思いますよ!
社内公募は「逃げ」ではなく「キャリア戦略」
ここまで、「逃げ」の気持ちで社内公募に応募する場合であっても、プラスの側面があることをお伝えしてきましたが、次の理由からキャリア戦略の観点でポジティブな選択肢と言えます。
①転職せずに希望する職種に就ける可能性がある
今の仕事が自分に合っていないと感じたり、前から挑戦してみたい職種があったりする場合、社内公募は大きなチャンスになり得ます。
通常、転職すると少なからずリスクが伴いますが、社内公募なら会社を辞めることなく新しいチャレンジができる点が魅力です。
新しい職種や部署に挑戦することで、キャリアに新たな風を吹き込み、さらにスキルアップが期待できるため、むしろ賢いキャリア戦略なのは疑いようがないですよね?
②他の部署で重宝される可能性がある
「今の仕事内容が自分に合っていない」、「この仕事、将来のためにならないな…」と感じていても、もしかしたらあなたのスキルは、他の部署では重宝される可能性があります。
たとえば、今の部署で評価されにくい業務でも、他の部署では重要なスキルとして歓迎されるかもしれません。同じ会社内だからこそ、そのスキルや経験が生かされやすく、ポジションが変わることで一気にキャリアが開けることもあります。
また、今の部署では上司との相性が悪かったり、ポストが詰まっているため出世が難しいと感じていたとしても、他の部署に移ることで空いているポジションにチャレンジできるかもしれません。
このような観点から、社内公募を使った異動は「逃げ」ではなく、むしろ賢いキャリア戦略と言えます。
③自分の健康は自分で守る
仕事がストレスの原因になっている場合、心や身体の健康が危険にさらされることもあります。人間関係や長時間労働が原因で体調を崩してしまったら、元も子もありません。
もし、今の部署でストレスが溜まりすぎているなら、社内公募を使って環境を変えることも選択肢の一つです。
人間関係や仕事内容がリフレッシュされることで精神的な負担が軽減され、健康な状態で働けるようになります。結果として、自分のキャリアを築くための土台を守ることができますよ。
社内公募は逃げのスタンスで応募したとしても、キャリア戦略であることがよく理解できました!ですが、周りから逃げていると思われないか気になります…
あなたが行きたい部署にずっと異動したかったと言い切れば、誰もそれを否定することはできないので、安心して応募しましょう!
社内公募では面接をすることが多いですが、逃げの応募だと悟られないよう、しっかり準備する必要があります。人気の部署となると倍率は相当高くなるので、なぜその部署に行きたいのか?を論理的に説明できるようにしましょう!
社内公募のメリットとデメリット
社内公募に応募することは、自分のキャリアを見直す良いきっかけになります。
ただし、社内公募ならではのメリットとデメリットがある点には留意が必要です。
メリット①:希望する部署の情報収集がしやすい
長時間労働を変えるために異動したのに、結局変わらなかったという自体を避けるためにも、会社の先輩や後輩などを通じて、事前に業務内容や負荷、残業時間、リモートワークの可否などをヒアリングしましょう。
同じ会社でも働き方は全然違うことを知る良いきっかけにもなります。特に、なぜ社内公募で人を募集しているのか?を確認することをオススメします。
なぜなら、社内公募でオープンになっている部署は事業が拡大して募集しているケースもありますが、退職者が続いていて人手不足に陥っているケースも想定されるためです。
退職者が続いていて人手不足に陥ってる場合、職場に何かしらの問題がある可能性が高く、労働時間がとても長い部署であったり、ハラスメントが横行していたりなど、前任者が退職を選択せざるを得なかったというケースも考えられます。
社内公募で異動しても、会社自体は変わりません。そのため、会社全体として長時間労働が蔓延している場合は、そもそも転職を考えた方が良いですよ
デメリット①:現部署の人との人間関係が悪化するリスク
社内公募は自分のキャリアを前に進めるための正当な選択肢ですが、現部署の同僚や上司にとっては「自分たちと一緒にやっていく気がないのかな?」と受け取られる可能性もあります。
特に、忙しい部署であなたが抜けたら、周りの負担が増えるかもしれない状況だと、少し冷たくされるなんてことも想定されます。
しかし、このリスクは事前のコミュニケーションである程度避けられます。詳細は以下の記事でまとめていますので、気になる方はぜひご覧ください!
上司からすると、異動で居なくなる人よりも、今後も部署で働く人に高い評価を付ける方が合理的です。そのため、仕事で成果を出していても、高い評価を付けてもらえないリスクがある点には留意しましょう
デメリット②:人間関係や業務知識はゼロからスタート
異動すると人間関係がリセットされるので、関係部署も含めて人間関係を築き直す必要がありますが、これってかなりエネルギーを使いますよね?
当たり前ですが、業務内容もゼロからスタートするので、周囲に教えてもらったり、プライベートの時間も含めて自己研鑽したりすることで、キャッチアップする必要があります。
いずれにしても、前の部署で働いていた時と同じようには仕事を進められなくなるケースがほとんどなので、覚悟をして臨みましょう。
異動を経験したことがある人なら分かると思いますが、時間が解決してくれることがほとんどです。落ち着くまでは辛抱しましょう!
転職活動も並行して行うべき
「社内公募に応募したいけど、もし落ちたらどうしよう…」なんて不安を抱えながら、応募するのって結構プレッシャーがかかりますよね。そこでおすすめなのが、社内公募と同時に転職活動を始めることです。
「えっ、転職活動も同時に?」と感じる人は多いかと思いますので、理由を説明しますね。
①社内公募に落ちた場合のリスクヘッジ
1つ目はリスクヘッジになるからです。社内公募に応募したものの、残念ながら落ちてしまった場合、そこから次の一手を考えるのはかなり大変です。しかし、その時点で転職活動も進めていれば、すぐに次のステップに移れます。
「社内で異動したいけど、万が一ダメだったらどうしよう?」という不安を解消するためにも、外部でのチャンスを見つけておくのは賢い戦略です。
転職活動を進めながら社内公募に挑戦することで、どちらの結果でも自分にとってプラスに動けるよう準備しておくことが大切です。
②自分の市場価値を把握できる
転職活動をすると、面接の結果などを踏まえて、いろんな企業からのフィードバックをもらう機会があります。つまり、自分の市場価値を確認する絶好のチャンスと言えます。
「自分って社内ではどう評価されているんだろう?」と不安になることもあると思いますが、外部の企業から見たときにどう評価されるのかを知ることで、今の自分の強みやアピールポイントが見えてきます。
また、面接や求人情報を通じて、自分のスキルや経験がどれだけ評価されるのかを客観的に確認することができるので、社内での自分の立ち位置も改めて確認できるメリットもあります。
③新しいキャリアの可能性を広げる
社内公募に合格すれば、社内で新しいキャリアをスタートできますが、転職活動を並行して行うことで、さらに広い選択肢が生まれます。外部の求人をチェックすることで、自分が思ってもみなかった魅力的なポジションが見つかるかもしれません。
「今の会社で頑張りたいけど、もっと他にも面白い仕事があるんじゃないかな?」と考えたことがあるなら、転職活動は新しいキャリアの扉を開くチャンスです。
社内に留まるのか、それとも新しい環境に飛び込むのか、自分で選択肢を増やしておけば、どちらに進んでも後悔しない選択ができるはずです。
社内公募は優秀な人材だと、現部署の上司から引き留められる可能性があります。
それだけでなく、上司が人事部などに対して部署にどれだけ必要な人材なのかを力説するなどして、人事部は異動させることが難しくなることもあります。
実際、私の同僚は社内公募で応募した部署からはOKと言われたものの、上司が異動を断固拒否したため、社内公募が不合格になってしまったケースもあります。
このようなケースに備えるためにも、並行して転職活動を行った方が、あなたのキャリアにとってリスクヘッジになります。
まとめ
「逃げ」のスタンスでの社内公募への応募は、本当に良い選択肢なのか気になる人は多いと思いますが、むしろ賢いキャリア戦略と言えます。
社内公募での異動では、待遇の改善は見込めないものの、やりたい仕事に挑戦できるチャンスのため、機会があれば活用した方が良い制度です。
転職活動と同じようにエントリーシート作成や面接などが実施させることが多いため、少ない負担で転職活動も並行して行えます。
転職活動は、社内公募で落ちた場合のリスクヘッジや自分の市場価値の把握、新しいキャリアの開拓にも繋がる上に、場合によっては待遇を大きく上げられる可能性もあります。
そのため、転職サイトや転職エージェントに登録し、自分が挑戦してみたい職種の求人を探すことは、希望通りのキャリアを歩むための近道になります。
社内の求人情報を個人で収集するには限界があるため、転職サイトや転職エージェントを活用するのがベストです!