・今の仕事内容が気に入っているのに異動を打診されて困ってます…
・引越しを伴う異動は絶対にしたくない
・新しい業務をキャッチアップする必要がある異動は嫌!
私も旦那も転勤を伴う異動があり、職種も多い会社で働いていたことから、同じことで悩んでいた過去があります。当時の経験を踏まえながら、どのように解決したのかご紹介しますね!
この記事で分かること
- 人事異動を拒否できる可能性がある理由
- 望まない異動を避けるためのアプローチ
- どうしても人事異動を断れない場合の対処法
この記事を読むことで、会社での異動に対する向き合い方や対処法を学ぶことができます。
少しでも異動したくない!という気持ちがある人や望まない異動で困っているは、ぜひ参考にしてください!
異動したくない気持ちは自然なこと
この記事を読んでいる人は、少なくとも異動したくないという思いを持っているかと思いますが、あなたはどの理由が当てはまりますか?
- 今の仕事内容に満足している
- 現在の職場の人間関係が良いから離れたくない
- 今の職場でキャリアを積みたいと考えている
- (転勤を伴う異動の場合)遠方への引越しで家族や恋人と離れたくない
人によって理由は様々ですが、これまでの経験やスキル、人間関係などを活かせる場所で働きたいと考えるのは当然ですよね。
特に、転勤の場合は引越しをする必要があり、次のようなデメリットが気になる人も多いのでは?
- 引越しや転居の手続きが面倒くさい
- 生活環境が変わり、慣れるまで苦労する
- 家族(配偶者や子など)に影響が出る
- ライフプランが崩れてしまう
- 結婚や恋愛に支障をきたす
子供の生活・教育環境を変えないために、単身赴任を検討する人もいますが、家族と過ごせる時間を犠牲にするのは辛いものですよね。
ただし、これらの理由から異動したくないと言うのは、わがままなのかな?と気にする人は、それなりに多いのではないでしょうか。
望まない異動や転勤は断れる?
では、会社から望まない異動や転勤の話がされたとき、断れるのでしょうか?
結論から言うと、基本的には拒否できない可能性が高いです。
会社にもよりますが、基本的に人事異動は内示(正式な辞令前の通知)から辞令(会社による配置転換や転勤などの業務命令)という流れです。
内示の段階では、理由次第では異動や転勤を撤回できる可能性がありますが、辞令を拒否すると業務命令違反となり、最悪の場合は懲戒処分になるリスクがあります。
ですが、内示された時に断ることも難しいのが実情です。会社も納得する理由がない限りは、そのまま辞令が出てしまうと考えた方が良いでしょう。
特に、欠員による人員補充を目的とした玉突き人事は唐突なため、中々避けられないものです。(巻き込まれる側からすると、とても面倒ですよね)
人事異動を拒否できる場合とは?
基本的には拒否できない人事異動ですが、次の3つに該当する場合は、断れる可能性があります。
①雇用契約と異なる場合
雇用契約書で職種や勤務地が定められているにも関わらず、その範囲を超えた人事異動の場合は拒否することができます。
なぜなら、就業規則に会社は人事異動を命じる権限があると記載されていても、雇用契約での合意内容が優先されるためです。
仮に、雇用契約書で会社は配置転換や転勤を命ずることができると記載されていた場合は難しいですが、専門職として入社した場合などは、職種や勤務地が限定されている可能性があるので、まずは雇用契約書を確認してみましょう!
②悪質な人事異動の場合
また、不当な嫌がらせに近い人事異動の場合は、断れる可能性があります。
例えば、「会社の不正行為を発見して通報したことへの報復」や、「実績を出していても上司が気に入らないと言う理由での異動」、「育休や産休の取得を理由とした異動」などが挙げられます。
このような不当な人事異動は職権濫用にあたるため、証拠を集めて人事部に相談し、不当性を証明してみるのがベストな選択肢です。
③やむを得ない理由がある場合
要介護または転居が難しい病気を抱える親族がいて、自分が転勤すると家庭が機能しなくなる場合など、やむを得ない理由があれば断れる可能性があります。
実際、法律的にも以下の引用の通り、会社側が配慮するように定められています。
事業主は、その雇用する労働者の配置の変更で就業の場所の変更を伴うものをしようとする場合において、その就業の場所の変更により就業しつつその子の養育又は家族の介護を行うことが困難となることとなる労働者がいるときは、当該労働者の子の養育又は家族の介護の状況に配慮しなければならない。
ただし、自分以外に介護などをできる人がいる場合は、人事異動を断るのが難しくなると想定されます。
望まない異動を避けるためのアプローチ
ここまでまとめてきた通り、人事異動は基本的に断ることが困難ですが、どのように望まない異動を避ければよいのでしょうか?
結論から言うと、会社に対してあなたのキャリアプランをしっかりと伝えることが重要です。
あなたのスキルや実績を示しながら、今の職場で将来的にどのような仕事をしたいのか、論理的に説明してみましょう。
会社は幅広な業務を経験させて従業員の視野を広げ、成長に繋がることを目的に人事異動をさせるため、あなたのキャリアプランを会社とすり合わせることで、不本意な異動の可能性を減らせます。
良好な人間関係を理由に今の職場に残りたいというのは、やや危険かもしれません。
なぜなら、上司や同僚も異動や転職であなたの職場から居なくなる可能性があるためです。
あくまで異動したくない理由は、自分のキャリアのためであることを念頭に置いて、会社に伝えましょう!
私は他部署の部長に会社に希望を伝えていないと不本意な異動をさせられるリスクがあるので、異動希望はしっかり伝えなさいと言われていました!
どうしても人事異動を断れない場合の対処法
色々と策を講じても人事異動を断れない場合は、転職するのも対処法です。
なぜなら、あなたが自分の適性やキャリアビジョンを踏まえて、今の仕事に留まりたいと考えていても、会社の都合で不本意な異動させられてしまうと、キャリアに悪影響を及ぼす可能性があるためです。
異動予定の部署があなたの許容範囲なら、一旦頑張ってみるのも一つですが、そうでない場合は、まずは転職活動を始めて、自分がやりたいことを実現できる会社がないか、情報収集してみましょう!
私の職場では、仕事内容を変えたくないので異動したくないと希望していたものの、他部署に異動させられたことから、転職した人が何人もいます
【専門性が活かせる仕事を続けたかったAさん】
専門性が高い資格と実務経験を持っていたAさんは、スキルや経験を活かせる部署が他にないことから、異動を全く希望していませんでした。
上司や人事部にも伝えていたものの、会社としてジョブローテーションの一環で異動させる必要があると取り合ってもらえない中、会社への不信感が高まり、異動辞令が出る前に希望する職種に携われる他社へ転職されました。
【チームでの人間関係や仕事内容に充実感を感じていたBさん】
お客様と信頼関係を築きながら悩みを引き出し、社内の人と協力しながら解決策を提案することにやりがいを感じていた後輩のBさん。
上司や人事部には、異動は絶対にしたくないと何度も伝えていたものの、社内管理の部署への異動辞令が出てしまいました。
想像通りですが、やりがいを見出すことができず、元の仕事と同じことができる同業他社へ転職しました。
仕事内容を変えたくない場合は、転職活動も視野に入れた方が良いことは分かったのですが、どのように進めるのが良いでしょうか?
転職活動の成功には情報収集が必要です。プライベートの限られた時間を有効活用するためにも、転職サイトや転職エージェント、転職口コミサイトの活用がオススメです!
まとめ
少しでも望まない異動を避けられるよう、あなたの希望するキャリアプランを会社へ伝えることは怠らないようにするのがポイントです。
とは言えど、異動したくないという思いとは裏腹に不本意な異動は起こってしまうものです。
転勤する必要があったり、自分のキャリアからかけ離れた仕事だったりと、異動辞令があなたの許容範囲を超えていた場合には、転職してしまうのも一つの選択肢です。
転職を通じて、望まない異動を避けることで、次のようなメリットが得られます。
【転職により得られるメリット】
・自分が望むキャリアを歩める
・面倒な引越し手続きをしなくて済む
・生活/仕事環境の変化を避けることができる
・家族(配偶者や子など)への影響を避けられる
特に転勤を伴う異動の場合は、今住んでいる地域での転職活動が難しくなってしまいます。
人生は一度きりのため、やりたいことを諦めたり、家族と過ごす時間を失ったりするくらいなら、転職してしまったほうが充実した人生を過ごせるのではないでしょうか?
不本意な異動で悩んでいるなら、まずは転職サイトや転職エージェントに登録して、一歩踏み出してみましょう!