他部署への異動希望を出しても通らず、モチベーションが上がりません。
これが当たり前なのでしょうか?
原因や対処法があれば、教えてください!
このようなお悩み・疑問にお答えします。
この記事で分かること
私や夫も同じ悩みを抱えていましたが、この記事で紹介する対処法を実践することで、二人とも解決できました!
部署異動を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください!
異動希望が通らない3つの原因
結論から言うと、異動希望を出しても希望する部署へ行けないことの方が多いです。
なぜなら、会社は経営目標の達成を目的に適切な人材配置を考えますし、人事部からすると従業員から来る異動希望をすべてチェックし、全員の希望を叶えられるような人事異動をすることは難しいためです。
その結果、一部の人にとっては「異動希望が通らない!」という事態が発生します。
そうは言っても、「挑戦してみたい仕事がある!」、「家庭との両立を見据えて、もう少し融通が利く部署に異動したい!」という思いは、簡単に諦められないですよね。
異動希望を叶えるためには、原因を明らかにしないと対策できませんので、よくある原因について具体的に確認しましょう!
① 会社が考える適材適所とのミスマッチ
会社は、経営目標を達成するために事業計画を作り、必要に応じて組織改編などを行います。
そして、会社の利益を最大化するために必要な人材の能力や人数などをあらかじめ計画し、どのように人材を工面するか決めます。
このとき、従業員のスキル・実績・適性・異動希望を含むキャリアプランなどを踏まえた上で、人事部と現場のマネジメント層の間で議論を行いながら、人事が決まることが多いと思いますが、
・現在の人員構成から手放せない人材である
・人事部や上司から見える適性
・各部署の人件費に関する予算
などの影響を受けて、従業員の異動希望とは違う方向で人事が決まることがあります。
異動を希望する部署において「退職に伴う人員補充」や「業務拡大に伴う人員増強」が行われるケースもあります。
ただし、新卒社員の配属や中途採用を通じて人員を補充するケースもあるため、ポジションが空いたからといって、必ずしもそこへ異動できるとは限りません。
このように、「会社が考える適材適所」と「従業員が異動を希望する部署」が一致しないことから、異動希望が通らないというミスマッチが生じてしまいます。
② 現在の部署で重宝されている人材
異動希望が通らずに悩んでいる人の中には、「今の部署で結果を残しているのに異動ができない!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この場合、今の部署の上司が異動を拒否している可能性があります。
例えば、営業部署のマネジメントを担う上司が、優れた営業成績を残している部下の異動を認めてしまうと、部署全体の売上が下がってしまい、結果として自身の昇進や昇給に悪影響を及ぼしてしまうリスクがあります。
そのため、担当する組織において最大限の成果を出すという目標を担う上司からすると、部下から異動希望を聞いたとしても、異動させたときのメリット・デメリットを考えて上司の頭の中で話を留めてしまったり、部下が異動希望を出さないよう必死に説得したりします。
異動希望を叶えるために、今の仕事を頑張った結果、異動ができなくなってしまうなんて本末転倒ですが、自分が上司の立場から考えると起こり得るのも、ある程度は理解できますよね。
③ 異動を希望する部署の問題
今の部署の上司が部下の人事異動を認めているにも関わらず、受け入れ先の部署の問題で却下されることがあります。
例えば、社内で花形ポジションと言われる部署があったとき、憧れの仕事だから挑戦したい、出世・昇給に繋がるから異動したい、といった理由から、多くの人が異動を希望するかと思います。
この場合、限られた席しか無い花形ポジションの部署への異動希望をすべて叶えることは難しいですよね?
もちろん、各部署のマネジメント層が営業目標の達成やプロジェクトの遂行のために、追加の人員を補充したいと考えるケースもあります。
ただし、人員を増やすためには「人件費」というコストがかかってしまうため、収益性の観点から見送られるケースもよくあります。
このように組織における人材配置では、需要と供給、収益性といった観点が存在します。
そのため、異動を希望する部署の人員構成に余裕が無かったり、異動を希望する部署の目標を達成するために他の人員の異動が優先されたりするため、受け入れ部署の都合から異動が却下されるケースがあります。
異動希望を叶えるための4つのアプローチ
基本的に異動希望は通らないことが多いですが、会社の人事制度を活用するなど、異動希望を叶えるためのアプローチはいくつかあります。
一度切りの人生、せっかくなら自分が希望する職種で働いてみたいですよね!
① 社内公募制度などの人事制度
従業員の意向を軽視し続けると、離職などにつながるリスクもあるため、以下のような会社側が異動希望を汲み取るような人事制度を設けるケースもあります。
・自己申告制度:従業員の将来やりたい職務、異動先の希望などを申告させる制度
・社内公募制度:人材を求める部署が社内で募集をかけ、応募してきた社員の中で異動をする制度
社内公募制度では、一般的に募集があった部署のマネジメント層による選考などがあるため、応募をすれば希望者全員が異動できるわけではありません。
そのため、異動を希望する理由や自分の持っているスキル、どのように貢献できるのかといった自己PRなどについて、しっかりと準備をした上で応募した方が良いと言えます。
勤務先に導入されている場合には、これらの人事制度を活用し、自身の異動希望を人事へ伝えることで、将来的な異動への種まきができます。
会社の同僚で、社内公募制度を通じて希望する部署へ異動した人もいました!
② 直属の上司へ異動希望を伝える
直属の上司とミーティングをする機会に、部署異動を希望する旨を伝えましょう。
このとき、「今の仕事が向いていないから異動したい」、「今の仕事をやりたくない」といったネガティブな理由ではなく、「なぜ異動をしたいのか?」を論理的に伝えましょう。
なぜなら、上司が人事部などへ掛け合う際にも、説得力のある理由が必要になるためです。
すぐには異動できないかも知れませんが、ジョブ・ローテーションなど異動の話が出たタイミングで、直属の上司が掛け合ってくれる可能性はあります。
直属の上司との関係性にも寄りますが、将来への種まきとして異動希望を伝えるのは良い選択肢と言えるでしょう。
ただし、直属の上司が自身の昇進や昇給に悪影響を及ぼしてしまうリスクなどを想定して、マネジメント層や人事部に異動希望の話を伝えない可能性もあります。
その場合は、直属の上司の更に上の上司と面談をする機会などに異動希望を伝えるのも一つです。
私の場合、直属の上司に異動希望を伝えてたのですが、なかなか実現しませんでした。
たまたま部長や人事部の方と話す機会があり、異動希望を伝えたところ、そこではじめて話を聞いたと言われました。その後、意向を汲み取ってもらうことができ、無事に異動できました!
③ 異動を希望する部署の人とコネクションを作る
異動に向けて、異動を希望する部署における「具体的な仕事内容」や「必要とされるスキルセット」などに関する情報収集をすることは重要です。
そのため、その部署に同期がいるようでしたら、まずはどのような仕事をしているのか聞いてみると良いでしょう。
また、同期に同じ部署の先輩を紹介してもらったり、異動を希望する部署との仕事を通じてマネジメント層の人と話す機会があれば、熱意を伝えてみるのも選択肢の一つです。
このように異動を希望する部署の人とコネクションを作ることで、業務内容への理解を深めることができることに加えて、人となりを知ってもらえることで、異動できる可能性が上がります。
早速行きたい部署の同期をランチに誘って、話を聞いてみます!
④ 自己研鑽をする
異動を希望する部署へ熱意を伝えることができたとしても、必要な知識やスキルが足りないと判断され、異動が却下されてしまう可能性があります。
そのため、具体的な業務内容への理解を深め、必要なスキルセットを把握したら、自己研鑽を積むことも重要です。
例えば、海外拠点や海外顧客とやり取りが必要な業務であれば英語力が必要になりますし、専門的な知識が必要な業務であれば関連する資格の取得が役に立つかと思います。
日々の仕事に追われる中、業務外のプライベートで自己研鑽をすることは中々大変ではありますが、やりたい仕事・職種に挑戦できた未来の自分を想像しながら努力をすることで、希望する部署への異動に一歩近づくでしょう。
また、こうした努力を積み重ねることで、直属の上司へ異動希望を伝えるときや、社内公募制度などの人事制度を活用するときにもアピールができます。
仮に異動希望が叶わなかったとしても、希望する職種へ転職活動で応募する際にもアピールできますので、自己研鑽をすることによって、希望する職種へのアプローチが増えることにもつながります。
希望通りに異動できないときの2つの対処法
希望する異動を実現するために色々とアプローチをしても希望が通らず、モヤモヤした気持ちを抱えている人向けに、対処法をご紹介します。
① 同業他社の話を聞いてみる
異動希望が叶わないまま、長い年月が経ってしまうことで、希望するキャリアを歩めなくなるリスクがあります。
自分の希望する職種に挑戦しようと思った時には、年齢と照らし合わせた時にスキルセットが足りていないと判断されてしまう事態は避けたいですよね。
そのためにも、友人や知り合いを通じて、同業他社の状況や自分が希望するポジションに関する情報収集をしてみましょう。
勤務先と同業他社のメリット・デメリットに加えて、自分が活躍できそうな環境などを把握することができます。
同業他社に友人や知り合いがいない場合は、転職口コミサイトに登録して情報収集することに加えて、転職エージェントに登録し、担当エージェントに現在の悩みを伝えることで、客観的な目線からアドバイスをもらうこともオススメです。
どちらの手段を選ぶにしろ、勤務先で異動希望が叶わないまま、ほかの選択肢を検討しないことは大きな機会損失に繋がりますので、今後のアクションに繋がるような第一歩を踏み出した方が良いでしょう。
同業他社に友人や知り合いがいなくとも、転職口コミサイトに登録すると色々な企業の評判などを確認できますよ!
② 自分が希望する職種へ転職する
何度も異動希望を出して、直属の上司や人事部に直談判をしても難しい場合、転職してやりたい仕事・職種に挑戦することも選択肢の一つです。
なぜなら、長期間にわたってアプローチをしても異動希望が叶わない場合、その環境に居続けても状況は好転しませんし、むしろモチベーションが下がり、心身ともに悪影響を受ける可能性があるためです。
勤務先に留まらず、他社へ転職することは勇気が要りますが、転職が浸透しつつある現代の社会において、自分の一度切りの人生、後悔が無いものにするために、検討してみてはいかがでしょうか?
私の夫は異動希望を何度伝えても叶わなかったため、転職をすることで、希望する職種に就職できました。その際には、転職サイトや転職エージェントを利用していましたよ!
まとめ
異動希望が通らないとモチベーションが下がってしまう上に、自分のキャリアに悪影響を及ぼすリスクがあります。
そのため、異動希望を考えるために適切なアプローチを取ることが重要です。
最後にもう一度内容を確認してみましょう。
・異動希望が通らないのは、「会社が考える適材適所とのミスマッチ」や「現在の部署で重宝されていること」などが原因
・異動希望を叶えるためには「社内公募制度の利用」や「異動に向けた準備(異動を希望する部署とのコネクション作りや自己研鑽など)」が有効
・それでも異動希望が叶わない場合は「同業他社の情報収集」や「自分が希望する職種への転職」が対処法
企業に勤めていると誰もが悩むことのある”人事異動”ですが、希望通りの結果になることはあまり多くないと言えます。
そこで不満を抱えながら現状維持をするのも一つの選択肢ですが、後悔が無いよう、できることは行動した方が一度切りの人生をより充実したものにできるのではないでしょうか?