・自分の給与って平均と比べてどれくらいなのだろう?
・公表されている平均年収を見ても、高すぎておかしいと感じます
このようなお悩み・疑問にお答えします。
この記事で分かること
- 平均年収がおかしいと感じる理由
- 年収を上げるためのアプローチ
平均年収が高すぎる、または低すぎるなど、おかしいと感じる理由について解説します。年収アップをするための方法も紹介するので、ぜひご覧ください!
なぜ、平均年収がおかしいと感じるのか?
ニュースなどで発表される平均年収と、自分の周りの人たちから聞く年収との間にギャップが生じる理由は、主に以下の5つがあります。
① 手取りと年収を混同しているため
メディア等で報道される平均年収は、税金や社会保険料が引かれる前の金額(額面)のケースがほとんどです。
しかし、実際に自分が手にするのは税金などが引かれた後の手取り額なので、「こんなに少ないの?」って感じることが多いかもしれません。
このように税金や社会保険料による差から、平均年収が高いと感じる人も多いのではないでしょうか?
② 一部の高所得者が平均値を引き上げているため
平均年収が高く感じられるのは、実は一部の高所得者が全体の平均を引き上げていることもあります。
例えば、10人の年収が以下のような場合を考えてみましょう。
- 9人が年収300万円
- 1人が年収2000万円
このとき、平均値は(300万円 × 9人) + (2,000万円 × 1人) ÷ 10人 = 470万円となりますが、実際にほとんどの人は年収300万円で、470万円には達していません。
このように、一部の高所得者の影響で平均年収が引き上げられ、実際の自分の年収と平均年収がかけ離れてしまい、おかしいと感じてしまいます。
では、どうすれば実態に近い数値を見られるのでしょうか?
順位の中央である数字を示す「中央値」を見ると、実態に近い数値を見れますよ!先ほどの例だと300万円が中央値になります!
③ 業種によって年収が異なるため
業界ごとに年収もバラバラです。例えば、金融やIT業界では年収が高い人も多いですが、サービス業など他の業界では比較的低めのことも多いですよね。
そのため、業界による違いも無視できません。自分の働く業界と照らし合わせて「え、平均ってこんなに高いの?」と思っても、それは他の業界の影響も含んでいる可能性があります。
ご参考までに、国税庁が開示している賃金構造基本統計調査をベースに業種別の年収情報をまとめると、以下の表の通りです。
業種名 | 平均給与額(万円) |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 784.1 |
金融業、保険業 | 606.5 |
情報通信業 | 606.0 |
製造業 | 499.2 |
建設業 | 498.3 |
不動産業、物品賃貸業 | 424.4 |
学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業 | 422.5 |
運輸業、郵便業 | 419.0 |
医療、福祉 | 341.2 |
卸売業、小売業 | 321.2 |
サービス業 | 306.4 |
複合サービス事業 | 305.9 |
農林水産・鉱業 | 260.6 |
宿泊業、飲食サービス業 | 150.4 |
業種によって、それなりに差があることが確認できますね!
④ 地域毎に年収に差があるため
実は住んでいる地域によっても、年収に大きな差が出ます。
都市部は人も集まりやすく、様々な仕事があるので年収も高くなりやすいですが、地方だと物価も安い分、収入も抑えられる傾向があります。
そのため、全国平均の数字を見ても「なんか違うな…」と感じやすい傾向があります。
⑤ 年齢によって年収が異なるため
年収は年齢とともに上がっていくのが一般的です。
特に日系企業は年功序列の名残があるため、若い頃は収入が低めで、年次やキャリアを重ねるごとに少しずつ増えていく傾向があります。
また、平均年収は若手とベテランをまとめた数字のため、あなたがまだ若い場合は、平均年収に違和感を覚えるのも仕方ないかもしれません。
年収を上げるためのアプローチ
年収を上げるためのアプローチはいくつかありますが、大きく分けると以下の3点です。
① 昇格による給与アップを目指す
一番王道なのが、今の職場で昇格を目指して収入を上げる方法です。
特に、資格を取ってスキルアップするのは有効な手段の一つです。例えば、業界で役立つ資格を取得すると、昇格や昇給のチャンスが広がることがあります。
さらに、会社によっては「資格手当」が支給される場合もあります。例えば、「〇〇資格を持っていると月に〇万円プラス」といった感じですね。
そのため、まずは就業規則や社内制度を確認して、自分に合った資格や条件を探してみましょう!
② 副業する
副業も収入を増やす有力な選択肢です。
特に最近はリモートワークやフリーランスの仕事が増えてきたので、隙間時間を活用して収入を補えるようになりました。
ブログやデザイン、プログラミングなど、自分の得意分野を活かして始められるものも多いですよね?
もちろん、副業が認められているかどうかは会社の規則を確認するのが大事ですが、うまく取り組めば収入アップに繋がります。
③ 転職する
今の職場では昇給やキャリアアップが見込めない場合、思い切って転職を考えるのも一つの手です。
転職は「年収を上げる最短ルート」と言われることもあるくらい効果的です。
特に、同じスキルや経験でも会社や業界、働く地域が変われば評価や給与水準が大きく異なることがあります。
転職活動はちょっと手間がかかるかもしれませんが、今後の収入やキャリアに大きな影響を与える選択肢として検討してみてはいかがでしょうか?
どのアプローチが最も適しているか?
昇格や副業によってコツコツと年収を上げることも大切ですが、人事評価が昇格に繋がるまで数年近くかかる可能性があるほか、副業で収益が出るまで時間がかかる可能性もあります。
そのため、できるだけ早く年収を上げたい場合は、転職することをオススメします。
私たち夫婦は、転職活動を通じて年収を上げてきた経験がありますが、転職で一気に200万円ほど年収が上がった経験があります。
また、やりたい仕事に就くために転職を活用することで、キャリアアップ実現してきました。
年収アップやキャリアアップをするために利用した転職サービスはこちらです!
転職活動で年収を上げたい方は、給料が上がらない理由や業界別の年収などを以下にまとめていますので、気になる方はぜひご覧にください!
まとめ
平均年収はさまざまな要因から実態とかけ離れる可能性があるため、年収は中央値で見た方がより実態に近いです。
また、業種や年齢などによって年収の水準も異なるため、あなたの会社の業種や年齢に近い数字と比較する必要があります。
比較をした上で今の年収が低く、少しでも年収を上げたい!という場合は、以下の3つが主なアプローチです。
① 昇格による昇給を目指す
② 副業をする
③ 転職する
ただし、昇格による昇給や副業による収益獲得までには時間がかかるため、手っ取り早く年収を上げたい場合は、「転職」がベストと言えます。
自分の適性年収や市場価値、応募できる求人などを知ることが大切のため、ミイダスの市場価値診断とリクルートエージェントでのエージェントとの相談してみることをおすすめします!
少しでも今の年収に違和感を持っているのであれば、現状を変えるためにも、まずは一歩を踏み出すことが大切ですよ!