仕事で雑用ばかり押し付けられて、残業時間が増えてます。
本来やりたい仕事ともギャップがあるし、やる気も出ないし、将来が不安です…
このようなお悩み・疑問にお答えします。
この記事で分かること
仕事で雑用を押し付けられることのリスク
結論から言うと、仕事で雑用ばかり押し付けられていると危険です。
なぜなら、雑用によって貴重な時間をムダにしてしまう上に、成長の機会を逃してしまうためです。
雑用はあまり頭を使わないからラク!と考える人もいるかもしれませんが、以下のリスクがあります。
1.貴重な時間を失ってしまうリスク
2.社内評価に繋がらないリスク
3.市場価値が上がらないリスク
① 貴重な時間を失ってしまうリスク
創造的または専門的な仕事に集中し、成果を上げるためにも、雑用を最小限に抑えて、貴重な時間を有効活用する必要があります。
一方、仕事で雑用ばかり押し付けられると、本来やるべき業務へ取り組む時間が減少したり、残業をする必要が生じてプライベートな時間が減ってしまう可能性があります。
本来は成果を出すために時間を使いたいのに、雑用のせいで取り組む時間が減ってしまうだけでなく、プライベートというお金では買えない大切な資産まで失ってしまうのは、本末転倒と言えます。
② 社内評価に繋がらないリスク
周囲の雑用を引き受けても、社内評価に繋がらないというリスクがあります。
もちろん、周りの人から適度な量の雑用を引き受けることは、信頼を得るという意味では有効です。
ただし、雑用を引き受けすぎて、自分の仕事が回らなくなったり、本来は成果を出すための時間が浪費されたりといった事態に陥ってしまう可能性があります。
このように、周囲をサポートしようとして雑用を引き受けたものの、社内評価が下がってしまうリスクがあります。
雑用とは言えど、縁の下の力持ちとしてサポートしているのに評価をされないと、必然的に仕事のモチベーションは下がってしまいますよね。
③ 市場価値が上がらないリスク
終身雇用制度が崩壊しつつある中、「定年まで1つの企業に勤めて、老後は年金を貰いながら余生を楽しむ」といった生活を送ることは難しくなっています。
こうした中、雑用ばかりこなしていると市場価値が上がらず、他社から欲しいと思われる人材になることが難しくなり、最悪の場合、失業するリスクもあります。
従業員が持つスキルや専門知識に応じて給料を支払う「ジョブ型雇用」が浸透する中、他社から求められる人材とは、誰でも代替が利くような仕事ではなく、創造的な仕事をこなせるスキルや専門的な知識を持っている人です。
そのため、スキル向上や業務経験に繋がらないような雑用ばかりをこなすことは得策ではなく、自分のキャリアにとってポジティブな業務に取り組んだ方が良いと言えるでしょう。
Chat GPTなどの革新的なAI技術が普及し、雑用は機械がこなすようになる可能性なども踏まえると、創造性や専門性が必要な仕事を意識した方が良いかもしれませんね!
雑用を押し付けられる4つの原因
仕事で雑用ばかりを押し付けられる背景には、いくつかの原因が考えられます。
1.人に頼まれたら断れない真面目な性格
2.年功序列の組織風土
3.コミュニケーション不足
4.スキルや専門知識の不足
① 人に頼まれたら断れない真面目な性格
雑用を押し付けられる人の中には、自分の意見を強く言えず、人に頼まれたら断れないという方もいます。
このような人は、相手の立場を尊重したり、自分が断ることで職場の雰囲気が悪くなるのではと考えたりすることで、雑用を引き受けてしまう方もいるかと思います。
もちろん、働く上で人間関係は大切ですが、自分の仕事の状況に応じて断ることが必要です。
なぜなら、「あの人はいつも雑用を押し付けても引き受けてくれるから、今回もやってくれるだろう」と思われ、いつまでも雑用を押し付けられる負のスパイラルに陥るリスクがあるためです。
② 年功序列の組織風土
年功序列が根強く残る会社では、新入社員や年次が若い人は仕事が雑用ばかりを押し付けられる傾向があります。
こういった会社では、上下関係が強く、年次や役職が上の人に対しては、率先して雑用をこなし、気を利かせなければならないという雰囲気があります。
もちろん、下積みとして雑用をこなす中で、学べることもありますが、何年も同じ雑用ばかりを押し付けられた場合、成長機会を失ってしまうリスクがあります。
また、一部の上司や先輩には、仕事を取られて残業代が減ったり、自分よりも先に昇進されることを恐れたりして、雑用ばかりを押し付けてくる人もいるかもしれません。
上司や先輩が次のステップに繋がるような仕事を渡してくれず、雑用ばかり押し付けてくる場合、学べることは少なく、更に押し付けられる可能性もあるので、注意が必要です。
③ コミュニケーション不足
自分だけに雑用が集中している場合、上司とのコミュニケーションが十分に取れていない可能性があります。
あなたが同僚の仕事量をすべて把握できていないように、あなたの上司も全員の仕事量を把握することは難しいです。
また、業務量が多いことや雑用が集中していることを上司に相談しても、あなたの置かれた状況を正確に相手に伝えられないと「現状、業務に支障は出ていないから問題はないだろう…」と思われてしまうリスクがあります。
私の周りには、上司に相談できないまま、仕事や雑用が増えてしまい、最終的には身体を壊してしまった人もいるので、注意が必要ですね。
④ スキルや専門知識の不足
雑用を押し付けられる原因の一つに、本人のスキルや専門知識が不足しているケースがあります。
例えば、クライアント向けのプレゼン資料を作るときには、エクセルやパワーポイントといった資料を作成するためのPCスキルや、提案する分野の専門知識が必要ですよね?
もし、業務を遂行する上で必要なスキルや専門知識が不足していた場合、他の人へ仕事が任されてしまい、結果として雑用を任される可能性が高くなります。
雑用を避けるための4つの対処法
仕事で雑用を押し付けられそうになった時、多くなった雑用を減らしたい時の対処法はいくつかあります。
1.ハッキリと断る
2.上司に相談する
3.スキル・専門知識を身に付ける
4.避けられない雑用の効率化
① ハッキリと断る
雑用ばかりを押し付けられないようにするためには、“嫌われる勇気”を持って、ハッキリと断ることが必要です。
組織の一員として仕事をする以上、必要に応じて雑用を引き受けることは、信用を得るためにも重要です。
一方、必要以上に自分が雑用を引き受けることは、自分のキャリアにとってマイナスとなる上に、モチベーションの低下にもつながってしまうリスクがあります。
雑用を引き受けすぎると、”頼めば雑用を引き受けてくれる!”と勘違いされるリスクを高めてしまうため、状況に応じて断ることで、自分に白羽の矢が立ちにくくなります。
ただし、理由もなく断り続けると、人間関係・信頼関係に悪影響が出る可能性もありますので、自分や周囲の人たちの仕事量を見ながら、必要に応じて雑用を引き受けたり、断ったりすることを心掛けましょう。
私は強く意見を言えるタイプではありませんが、時にはきっぱりと断ることを意識したところ、過度に仕事を振られることが減りました!
② 上司に相談する
自分に雑用が集中している場合、上司が全員の仕事量を把握できていない可能性があるため、相談することで解決できるかもしれません。
一部の組織においては、各人の業務量を把握して均等に分担する文化が根付いていない結果、特定の人に雑用や業務が集中することもあります。
そのため、自分の業務・雑用の量や頻度(どのくらいの頻度で、どれほどの量があるのか)をわかりやすく伝えて、役割や業務の分担を見直してもらうよう、上司と適切なコミュニケーションを取ることが重要です。
この際、自分が考えるキャリアプランや持っているスキル・専門知識なども合わせて伝えられると、意欲的な姿勢を評価し、雑用以外の仕事を振ってもらえるかもしれません。
ネガティブな理由で雑用を減らして欲しいと伝えるよりも、ポジティブな理由を伝えて意欲的な姿勢を見せた方が、上司の印象が良くなりそうですね!
③ スキル・専門知識を身に付ける
雑用を押し付けられる原因に、本人のスキルや専門知識が不足しているケースがあります。
この場合、業務を遂行する上で必要なスキル・知識がないと上司に思われている可能性が高いため、自己研鑽を通じて、スキルや専門知識を習得することが有効です。
自己研鑽を積んでおくと、いざという時に仕事を任せてもらえることができ、自分の市場価値が上がるような経験できます。
結果として、雑用を振られることも減りますので、まさに一石二鳥と言えるでしょう!
たしかに「この人なら仕事を任せられそうだ!」と思われるためには、自己研鑽しておくことが大切ですね!
④ 避けられない雑用の効率化
ここまででご紹介した対処法を実践しても、最低限やらなければならない雑用を引き受けるケースもあるかと思います。
その場合は、できるだけ効率的に雑用を終わらせるよう効率化を図りましょう。
例えば、エクセルの関数を駆使し、今まで電卓を使って手計算していた作業を効率化することで、計算ミスも減らしたり、マクロを勉強して作業を自動化できるツールを作成したりすることで、雑用の負担を軽減できます。
加えて、こうした効率化の経験は社内はもちろんのこと、社外でも重宝されますので、結果として自分の市場価値の向上にもつながります。
避けられない雑用の効率化を図った結果、自分の市場価値が上がるなんて願ったり叶ったりですね。早速やっています!
現状を打破するために転職活動をはじめることも選択肢
ご紹介した対処法を実践しても、雑用を押し付けられ続けた時は、現状を打破するためにも転職活動をはじめることも選択肢です。
若手であればポテンシャルを評価されて転職することができますし、既存のスキルセットが評価されて中途採用される人は、そもそも即戦力として採用されるので、雑用を振られる傾向は少ないです。
新たな一歩を踏み出せず、雑用ばかり押し付けられていると仕事のモチベーションが下がりますし、プライベートでもモヤモヤした気持ちに悩まされることでしょう。
最悪の場合、心身を壊してしまう可能性もあります。
貴重なあなたの時間をムダにしないためにも、少しでも現状を打破したいという方は、すぐにでも転職活動をはじめた方が良いでしょう。
転職活動はタダでできますし、人生の選択肢を知る上でも有用な手段ですので、使わない手は無いでしょう。
転職活動といっても、何から始めればよいのかイマイチ分かりません。どうすればよいのでしょうか?
自分が本当にやりたいことは何か?といった自己分析などに加えて、求人情報などを集めることから始める必要があります。求人情報を集めるにあたっては、転職サイトと転職エージェントへの登録から始めてみましょう!
まとめ
仕事で雑用を押し付けられると、あなたの貴重な時間が失われてしまう上に社内評価のみならず、市場価値まで上がらないリスクがあります。
そのため、雑用を押し付けられてしまう原因別に適切な対応をして、現状を打破することが大切です。
最後にもう一度内容を確認しましょう。
・仕事で雑用を押し付けられると「貴重な時間の喪失」や「社内評価や市場価値が上がらない」リスクがある
・主な原因は「断れない性格・組織風土」や「コミュニケーション・スキル・専門知識の不足」
・「ハッキリと断る」「上司に相談する」「専門知識の習得」などが対処法
・現状を打破するために「転職活動をはじめること」も選択肢
自分の人生とキャリアの舵を握っているのは「あなた」しかいません。
この記事を読んでくださっている方の中には、今の仕事で雑用ばかりを押し付けられてモチベーションが下がり、ストレスも感じている人もいらっしゃるかと思います。
そのような状況で、少しでも将来に不安を感じているようでしたら、年を重ねてから後悔が残らないよう、できるだけ早く転職活動をはじめて、新たな一歩を踏み出すことをオススメします!